せいろで蒸すとなぜ美味しい?選び方から使い方まで完全ガイド

せいろとは何か

せいろは、竹や杉、ひのきといった天然素材で作られた伝統的な蒸し器です。底に穴があいており、鍋やフライパンに沸かした湯の蒸気を利用して食材を蒸し上げます。日本や中国で古くから使われてきた調理器具で、現在でも多くの家庭で愛用されています。

ステンレスやアルミなどの金属製の蒸し器と異なり、せいろは天然素材の調湿機能を備えています。蒸しているときも蒸しあがった後も水分を調整してくれるため、水滴が食材に戻ることなく、冷めても美味しく食べられるのが特徴です。また、熱の伝わり方がやさしく、食材をふっくらと仕上げることができます。

せいろを使うメリット

栄養素が流出しにくい

蒸し料理は食材が水や油に直接触れないため、栄養素が壊れにくく流出しにくいという大きなメリットがあります。特に肉や魚を蒸すと余分な脂も落としてくれるので、ヘルシーで素材の味を十分に楽しめる料理ができます。

油を使わずヘルシーに調理できる

蒸気で加熱するため、油を使わずに調理できてとってもヘルシーです。茹でるよりも水っぽくならず、食材のうま味をしっかり引き出してくれます。

ふっくらとした仕上がり

蒸気で水分を補いながら食材を温めることで、ふっくらとおいしく仕上がるのが特徴です。木の持つ自然な調湿機能により、食材がべちゃっとならず、もちもちとした食感を実現します。

木の香りが楽しめる

せいろで蒸した料理には、ほんのり木の香りが移るのが特徴です。ふたを開けた瞬間にふわっと立ちのぼる香りに、癒されることは間違いありません。

食卓にそのまま出せる

食卓にそのまま出しても様になるのはせいろならではの魅力です。おもてなしのシーンにもしっくりきます。

せいろの種類と素材の選び方

竹製のせいろ

竹のせいろは通気性が高く、蒸気が全体に行き渡るため、野菜や肉をふっくらと蒸し上げることができます。中華料理店で点心を蒸しているのが中華せいろで、家庭では野菜、肉魚類、冷凍ごはんやパンの温め直しといった普段使いに向いています。一般的な火力なら三段まで重ねて調理が可能です。

杉製のせいろ

杉は軽くて扱いやすく、食材本来の風味を生かすのに適しています。竹よりも扱いやすいため、初心者にも向いています。

ひのき製のせいろ

ひのきは3つの素材の中でも最も高価ですが、正しく使えば一生モノとも呼べる強度と耐久性があります。最長90分程度(弱めの中火)で蒸すなど、長時間の調理にも向いています。

中華せいろと和せいろの違い

中華せいろは浅めの作りで、一度にたくさん蒸したいときや、長時間の蒸し料理に向いています。一方、和せいろは厚みのある木製のフタと、しっかり深さのある本体が特徴です。茶碗蒸しやおこわといった深さが必要なものや、大きなイモをまるごと蒸す時に活用されます。

せいろのサイズ選び

せいろのサイズ選びは、家庭の人数や調理内容によって異なります。そこそこ余裕のある大きさなら、食材を耐熱容器に移して、そのままセイロに入れて蒸すこともできます。飲食店などでは一度にたくさん蒸せるよう、直径30cmの大きなせいろがよく使われていますが、家庭用としては中程度のサイズが使いやすいでしょう。

せいろの基本的な使い方

準備段階

まず、せいろとふたの全体を水でしっかりぬらし、水けを切ります。これは木材を湿らせて、調理中の乾燥を防ぐためです。

次に、フライパンの7~9分目まで水を入れ、蒸し板をセットしてから沸騰させます。

加熱前の準備

空のせいろを載せ、強めの中火で10分ほど加熱します。この工程は、独特のにおいやほこり、木のあくなどを取り除くための重要なステップです。鍋にたっぷりの湯を沸かして、食材を何も入れていない状態のせいろをのせ、15分ほど蒸すことで、より効果的に臭いを取ることができます。

調理開始

火を止めて冷ましたら、ぬれ布巾で拭きます。すぐ調理するならそのまま使い、収納する場合はしっかり乾かします。

食材に応じた敷き方

肉や魚、シュウマイなど脂や水分が出る食材には、キャベツや白菜などの葉野菜やクッキングペーパーを敷きましょう。なければ平らな皿にのせて蒸してもOKです。おこわは布巾や専用の蒸し布に包んで蒸します。

せいろを重ねて使う方法

せいろは重ねて同時調理できるのが魅力です。一般的な家庭の火力だと、重ねて蒸すのは3段までが目安です。意外にも、上の段も下の段と同じ火力で蒸すことができます。

重ねる順番は、蒸し時間が短いものを上段に配置します。蒸し汁がかかるのを避けたいものも、上段にするといいでしょう。異なる食材を一度に蒸す楽しさと便利さを体験できます。

せいろを使ったおすすめレシピ

蒸し野菜

せいろ料理の定番は蒸し野菜です。切った野菜を並べ、強火で7~8分蒸すだけで甘みが引き立ちます。油不要でヘルシーな仕上がりです。

蒸し鶏

酒と塩をふった鶏むね肉を15分蒸すとしっとり仕上がります。素材の味を十分に楽しめる一品です。

肉まんやシュウマイ

肉まんやシュウマイもふっくら蒸せます。シュウマイの場合は、せいろに野菜の葉もしくはクッキングシートを敷き、シュウマイ同士がくっつかないように並べます。蓋をして湯気の上がった鍋にせいろを乗せ、強火で8~10分蒸し、火が通ったら出来あがりです。

茶碗蒸し

器をせいろに入れて蓋をします。湯気の上がった鍋にせいろを乗せ、強火で2分、弱火で15分程蒸します。揺すると卵液がゆらゆらするくらいにやわらかく固まったら出来あがりです。

おこわ

せいろに濡らした蒸し布を敷き、おこわを入れます。蓋をして湯気の上がった鍋にせいろを乗せ、強火で20分程蒸したら出来あがりです。

せいろのお手入れ方法

せいろを長く使い続けるためには、適切なお手入れが重要です。使用後は、すぐに水で洗い流し、布で拭いて乾かします。木製のため、長時間水に浸すことは避けましょう。

定期的に日光に当てることで、木の香りを保ち、カビの発生を防ぐことができます。正しく使えば、ひのき製のせいろなら一生モノとも呼べる耐久性を持つことができます。

せいろと金属製蒸し器の違い

ステンレスやアルミなどの金属製の蒸し器と比較すると、せいろには多くの利点があります。金属製は一度にたくさん蒸したいときや、長時間の蒸し料理に向いていますが、せいろは熱がじっくり伝わってふっくら仕上がるのが特徴です。

また、食卓にそのまま出しても様になるのはせいろならではの特徴で、おもてなしのシーンにもしっくりきます。さらに、調理中や食べるときに漂う良い木の香りまで楽しめるのは、金属製蒸し器にはない魅力です。

人気のせいろ商品

竹製中華せいろ(21cm)

家庭用として最も一般的なサイズです。竹製で通気性に優れ、野菜や肉、点心など様々な食材を蒸すことができます。軽くて扱いやすく、初心者にも向いています。3段まで重ねることができるため、複数の食材を同時に調理したい場合に便利です。

竹製中華せいろ(24cm)

やや大きめのサイズで、家族が多い場合や、一度にたくさん蒸したい時に適しています。竹の通気性の良さを活かし、均等に熱が伝わるため、仕上がりが美しいのが特徴です。

杉製和せいろ(18cm)

杉製で軽く扱いやすいのが特徴です。深さがあるため、茶碗蒸しやおこわなど、深さが必要な料理に向いています。小ぶりなサイズなので、一人暮らしや少人数の家庭に適しています。

ひのき製和せいろ(21cm)

ひのき製で最も高級感があり、正しく使えば一生モノとなる耐久性を持ちます。長時間の調理にも対応でき、ひのきの香りが食材に移るのが特徴です。おもてなしの場面で活躍します。

竹製中華せいろセット(蒸し布付き)

せいろ本体に加えて、蒸し布が付属しているセット商品です。初めてせいろを使う人にとって、必要な道具が揃っているため便利です。蒸し布があれば、おこわなどの食材をより簡単に調理できます。

竹製中華せいろ3段セット

3段のせいろがセットになった商品です。異なる食材を同時に調理したい場合に最適です。セット購入することで、個別に購入するよりもお得になる場合があります。

杉製和せいろ(24cm)

杉製の和せいろで、やや大きめのサイズです。深さがあり、大きなイモをまるごと蒸したり、複数の茶碗蒸しを同時に調理したりできます。杉の軽さと扱いやすさが特徴です。

ひのき製和せいろ(18cm)

ひのき製の小ぶりなサイズで、一人暮らしや少人数の家庭に適しています。ひのきの香りが心地よく、毎日の調理を特別なものにしてくれます。

せいろを選ぶ際のポイント

せいろを選ぶ際には、いくつかのポイントを考慮する必要があります。まず、家庭の人数と調理内容を考えましょう。一人暮らしなら小ぶりなサイズ、家族が多いなら大きめのサイズが適しています。

次に、素材の選択も重要です。竹は通気性に優れ、杉は軽くて扱いやすく、ひのきは耐久性に優れています。予算と用途に応じて選びましょう。

また、中華せいろか和せいろかを決めることも大切です。浅めで一度にたくさん蒸したいなら中華せいろ、深さが必要な料理をするなら和せいろが向いています。

せいろを使う際の注意点

せいろを使う際には、いくつかの注意点があります。まず、使用前に水でしっかり濡らすことが重要です。これにより、木材が乾燥するのを防ぎ、調理中の割れを防ぐことができます。

次に、長時間水に浸さないようにしましょう。木製のため、過度な湿度は木を傷める原因となります。使用後は、すぐに水で洗い流し、布で拭いて乾かすことが大切です。

また、直火で加熱しないようにしてください。せいろは蒸気で加熱するため、直火に当てると木が焦げてしまいます。必ず鍋やフライパンの上に置いて使用しましょう。

せいろのメンテナンスと保管

せいろを長く使い続けるためには、適切なメンテナンスが必要です。使用後は、すぐに水で洗い流し、布で拭いて乾かします。定期的に日光に当てることで、木の香りを保ち、カビの発生を防ぐことができます。

保管する際は、風通しの良い場所に置くことが重要です。湿度が高い場所での保管は避け、乾燥した環境を保つようにしましょう。正しくメンテナンスすれば、ひのき製のせいろなら一生モノとなる耐久性を持つことができます。

せいろで調理する際の工夫

せいろで調理する際には、いくつかの工夫をすることで、より美味しく仕上げることができます。まず、食材に熱を均一に入れることが重要です。せいろは食材に熱を均一に入れてくれるため、野菜なら、やさしい甘みと素材そのものの香りを感じることができます。

次に、蒸し時間を正確に計ることが大切です。食材によって蒸し時間が異なるため、レシピに従って正確に計測しましょう。

また、蒸し汁がかかるのを避けたい食材は上段に配置することで、より美しく仕上げることができます。

せいろの活用シーン

せいろは、日常の調理だけでなく、様々なシーンで活躍します。おもてなしの場面では、食卓にそのまま出しても様になるため、ゲストに好印象を与えることができます。

また、冷えたごはんを炊きたての様に温め直すことができるため、前日のご飯を美味しく食べることができます。さらに、冷凍ごはんやパンの温め直しにも向いており、日常の食事をより美味しくしてくれます。

せいろは、鍋一つ・火一つでお料理ができるので、洗い物も少なく済みます。「蒸すだけ」なのにちゃんと感が出るのは、せいろならではの魅力です。

まとめ

せいろは、竹や杉、ひのきといった天然素材で作られた伝統的な蒸し器で、現代の家庭でも多くの人に愛用されています。金属製の蒸し器と異なり、天然素材の調湿機能により、食材をふっくらと仕上げることができます。栄養素が流出しにくく、油を使わずヘルシーに調理でき、木の香りが食材に移るのが特徴です。竹、杉、ひのきの3つの素材から選べ、中華せいろと和せいろの2つのタイプがあります。基本的な使い方は簡単で、準備段階から調理開始まで、いくつかのステップを踏むだけです。食材に応じた敷き方や、重ねて使う方法を理解することで、より効果的に活用できます。蒸し野菜、蒸し鶏、肉まん、茶碗蒸し、おこわなど、様々なレシピに対応しています。適切なお手入れとメンテナンスにより、特にひのき製のせいろなら一生モノとなる耐久性を持つことができます。

せいろで蒸すとなぜ美味しい?選び方から使い方まで完全ガイドをまとめました

せいろは、日本の伝統的な調理器具として、古くから多くの家庭で使われてきました。現在でも、その優れた機能性と美しさから、多くの人に愛用されています。せいろを選ぶ際には、家庭の人数や調理内容、予算に応じて、適切なサイズと素材を選ぶことが重要です。竹製は通気性に優れ、杉製は軽くて扱いやすく、ひのき製は耐久性に優れています。基本的な使い方を理解し、適切なお手入れを行うことで、せいろは長く愛用できる調理器具となります。せいろで調理した料理は、ふっくらとした食感と、素材本来の味わいを引き出すことができます。油を使わずヘルシーに調理でき、栄養素も流出しにくいため、健康的な食生活を実現するのに役立ちます。せいろを活用することで、日常の調理がより豊かで、美味しく、そして楽しくなるでしょう。